社内共有用

A社 TPMS スマホAPP開発案件

Version 2(自社オリジナルAPP)国内開発パートナー選定 / 案件概要

作成日:2026年8月24日
出典:「A社 APP Project ブランドブック Version 1.1」「工場標準APP 参考情報提示資料 V1.0(2026年8月17日)」

01一言でいうと

この案件が何なのか

タイヤの空気圧を見張るスマホアプリを、
日本の会社に作ってほしい ── という開発案件です。

02前提知識:TPMSとは

そもそも何の製品なのか

TPMS=タイヤ空気圧監視システム。タイヤのバルブにセンサーを付けて、空気圧と温度を測り、Bluetoothでスマホに飛ばす仕組みです。空気圧が減ってくるとスマホが教えてくれる。パンクやバースト事故の予防が目的です。

顧客の A社(A社) は、このセンサーと受信機を作って売っているメーカー。ハードウェアは持っている。けれどスマホアプリは持っていない ── ここが今回の起点です。

03今どうなっていて、今回はどこの話か

A社の二段階戦略

今は中国の工場が作った既製アプリ(海外工場の標準APP)をそのまま流用して製品を売っています。とりあえず売れてはいるものの、他社と同じ既製品なので自社の色が出せない。そこで「自分たちだけのアプリを日本で作りたい」となったのが今回です。

Version 1 / 現在
既製アプリで販売中
中国工場の標準APPを活用。早期販売しながら市場の評価を貯める。
Version 2 / 今回
オリジナルAPPを国内開発
独自のUI・音声・通知を実装し、本格的に販売を伸ばす。
◀ この発注先を探している
Next / 将来
大型車・クラウドへ
トラック等の多軸多輪、複数車両のクラウド管理、法人運用へ拡張。

※ 資料には「今回の開発は完成品ではなく、A社 TPMSプラットフォームの出発点」と明記。この先が続く前提の案件です。

04A社が作りたいアプリ

こだわりは3つだけ

一般的なTPMSアプリは「異常が出たら警報を鳴らす」だけ。A社はそこに不満があり、「出発前に正常であると確認できて安心できるアプリ」にしたいと言っています。

異常を知らせるだけではなく、安心して出発できる APPへ。

① エンジンをかけたら声で教える
運転開始時に音声で案内。
「監視を開始します。タイヤの空気圧と温度は正常です。安全に注意して運転してください。」
② 静かに光って見張っている感を出す
センサーから電波を受け取るたび、画面がふわっとオレンジに光って消える。資料では「蛍の光」と表現。チカチカした強い点滅にはしない。
③ 異常になる前に教える
正常/異常の2択ではなく、3段階で管理する。空気圧も温度も同じ考え方。
正常
注意(黄)
警告(赤)

05うちに求められていること

開発範囲と、先方の提供物

開発範囲iPhone版・Android版の両方/センサーとのBluetooth通信を安定させること/アプリを閉じた状態でも動くこと・通知・音声/実機テストとログ解析/アプリストアへの公開支援/ソースコード・設計資料・ビルド手順の納品/将来のクラウド連携を考えた設計
A社側が用意済みAPP機能仕様書・開発確認書/画面デザイン・画面遷移案/設定画面の仕様/しきい値のデータ集/UI素材/実機のセンサーと受信機
求める姿勢言われた通り作るだけでなく改善案を出せること/iPhone・Android双方の対応力/BLE・IoT機器連携の実績/実機評価・品質管理・継続保守/単発受託ではなく長期的な協業

ゼロから要件を考える案件ではありません。仕様書もデザインも先方が持っている状態からのスタートです。

06注意点

押さえておくべきリスク

① 相見積もりです

「候補企業には同一条件で提案・相見積もりを実施」と資料に明記。競合がいます。価格だけの勝負に持ち込まれると不利なので、技術提案の中身で差をつける必要があります。

② iPhoneのBluetooth制約

アプリを閉じた状態でセンサーの電波を拾い続けるのは、iPhoneでは制限が厳しい領域です。ここが技術提案の勝負どころで、他社も同じ壁にぶつかります。先方も承知の上で「OS制約を踏まえた現実的な提案」を求めています。

07次にやること

アクション

  1. 「国内開発協力先 募集・選定要件書」を入手する。別冊として出す予定と資料に書かれています。これがないと正確な見積は出せません。
  2. iPhoneのバックグラウンド動作をどこまで保証するか、先方と目線を合わせる。ここの前提次第で開発規模が大きく変わります。
  3. 提案書の骨子を作る。立て付けは「既製アプリの複製」ではなく「A社の思想を継承したUI/UXの高度化提案」。資料が繰り返し強調している点です。